夢舞台はこんなところです

埼玉県内有数の観光地である川越市に夢舞台はあります。 
平成30年4月より、それまであった埼玉県西部の日高市より多くの支援者の方々の協力のもと、川越市にて開所することができました。
定員8人の利用者メンバー(男2 女6)とスタッフが共に暮らしています。
共に生活をつくり、分かり合える人数として、また一人立ちした子どもたちへの対応を可能にするため、少人数での生活が大事と考え、あえてこういった形にしています。
子どもたちとの関係は退居後も続きます。むしろ出てからが本番。
生活・育児相談、結婚式のご招待などOB、OGとの関わりも多いのです。

認定NPO法人となりました。

平成26年4月より、NPO法人青少年の自立を支える埼玉の会より発展的独立をし、新たにNPO法人夢舞台が誕生しました。どうぞ、青少年の自立を支える埼玉の会同様に、夢舞台の応援もよろしくお願いします。

また、平成29年2月にはNPO法人夢舞台の大きな目標の1つであった、認定NPO法人の認証を埼玉県より、受けることが出来ました。ご支援いただいた皆様には、厚く御礼申し上げます。そして引き続きのご支援、どうぞよろしくお願い致します。

埼玉県内にNPO法人は約2000箇所ありますが、平成29年2月末現在、認定NPO法人は33箇所。

夢舞台は県内33番目の認定NPO法人となります。

認定NPO法人の主な特徴

  1. 寄付金に対して、税制上の優遇措置である寄付金控除等が認められる(個人および企業・団体や法人)。
  2. 法人の社会的信頼性の向上を図ることが出来る。

夢舞台には3つの約束があります

ホームによって異なりますが、自立援助ホームには主に3つのルールがあります。
夢舞台での生活にあたっては以下のことを約束とし、利用者本人とホームとの契約によって生活が始まります。

1、働くこと

勤務時間は原則、朝からの仕事を探してください。etc
自立するために一番必要なことです。
一人暮らしを始めるための貯金をすること、そして一人暮らしを維持していくために、おおむね1日6時間以上週5日以上働くことが目標です。

2、お金に関わること

働いた収入の中から、ホーム利用料として月に4万円を納めてください。
納めた利用料に含まれるものとして、朝夕の食事、光熱水費と部屋(あなたの個室)を提供しています。
自立のための貯金をして下さい。

3、生活に関わること

周りの人や地域の人に迷惑を掛けないでください。
門限は23時です。23時には各自部屋に戻ってください。
外泊や携帯については、スタッフと相談してください。
共同生活は周りへの気遣いが必要です。自分のことだけでなく、他の人に迷惑をかけないようにするのは、アパートに出てからも最低限のマナーです。門限・就寝は23時、明日の仕事に備えて自分の為にも夜はゆっくり休みます。
その他にも諸々の約束(お願い)事はありますが、様々な理由で入居している他の利用者や自分自身が安心して暮らしていけるよう、ホームと話し合いを重ねながら過ごしやすい環境に近づくことが出来るよう、協力してください。

夢舞台が大切にしていること

1、暮らしを共にすること

「夢舞台」は子どもの生活の場所です。仕事から帰ってきてくつろいでいる時、何気ない会話の時、みんなで食卓を囲む時、どれも共に暮らしているからこそ生まれる、子どもたちとのとても大切な時間です。

2、子どもの意思決定を尊重すること

「夢舞台」での生活は、大人の都合で振り回されてきたそれまでの生活とは違い、自分の人生を自分で選び、自分で責任を取るということ。
今まで選択権どころか感情を抑えて生きてきた子どもたちにとっては戸惑うことも多々あります。そんな時は一緒に考えます。失敗や挫折はつきもの、反省と次なる自己決定さえ怠らなければ、それは成長の階段です。

「夢舞台」は、自分のことを考える練習をする場所、立ち上がる練習をする場所です。

3、こちらから関わりを切らないこと

本当のスタートラインは「夢舞台」を退居する時です。何もかもが初めての経験だから、知らないことも一人では難しいこともたくさんあります。制度や役所の手続きがわからない、愚痴を言いたい、一人暮らしがさみしいなどなど・・・。

一人で頑張ってみたけどうにもならない時は、いつでも相談に乗ります。20歳を過ぎても、退居して何年経っても変わりません。「夢舞台」での生活は、退居してからも繋がるための土台作りです。

子どもたちはどこから来るの?

主に児童相談所からの入居打診がほとんどです。
その他、家庭裁判所、福祉事務所、女性・婦人相談所、教育機関などからの入居相談もあります。本人からのメール相談もまれにあります。

平成29年度は、児童相談所からの相談のうち、35件のうち10件が社会的養護(児童養護施設、児童心理治療施設(旧:情緒短期治療施設)、児童自立支援施設)での施設経験がある児童でした。
25名は施設経験がなく、様々な理由から家庭での生活が難しいといった理由で、警察やシェルターで保護された後に依頼のあった入居相談でした。

子どもたちはこんな仕事をしています

飲食店のホール・キッチン、コンビニエンスストア・スーパー店員、工場作業員、清掃作業員、建設作業員(塗装工・内装工・鉄筋工・水道工・鳶・型枠大工・解体工)など。
近年とくに「年齢・学歴・資格」が応募条件に組み込まれている求人が増加し、15~16歳の子どもたちの就労はますます厳しくなっています。また、フルタイムで働けるとも限らず、仕事を選べずに複数の仕事を掛け持ちせざるをえない子どももいます。
埼玉県の最低賃金は928円(令和2年10月)。1日8時間週5日働いても、給料はおよそ14万円です。一人暮らしをするにはギリギリの額です。さらに時給制の場合、忙しい時間だけ都合よく使われ、昼夜3時間ずつの断続勤務であったり、日給制の場合は、天気に左右されたりしてかなり不安定な収入となります。突然の怪我や病気に備える余裕はなく、休みを取って旅行に行くのも簡単ではありません。
現実は厳しいですが、理解ある協力雇用主に出会ったり、子ども自身が我慢を覚えたり、試行錯誤しながら、成長していきます。

自立援助ホーム夢舞台の活動を応援していただいています。

2008年に結成された4人組ボーカルグループ。埼玉県所沢市を拠点として2013年7月には「頑張っていこうぜ」でメジャーデビューを果たしている。2015年には所沢市観光大使に任命され、更に活躍の幅を広げている。

2014年1月12日、埼玉県自立援助ホーム連絡協議会の後援により川越やまぶき会館にてチャリティーライブを開催。自立援助ホームの紹介映像として、アルバム曲「CRY BABY~ひとりじゃない~」を提供していただく。当ホームページのトップページにて流している動画の挿入歌としても使用。